数ヶ月分のダラダラ
真っ赤な、決して安くない、皮のブックカバーを買った。
何をやっても上手く行かない時は上手く行かないもので
この半年精一杯あがいてみたが、ことごとく失敗している。
私のコントロールの及ばない場所にある理由で
なんとなく諦めざるをえないような状況に追い込まれた後の
この他人事のような挫折感。
脱力。
この１年の間、不確定のまま目の前にゴロッと転がしてある
丸くて大きな『不確定要素』のせいでイマイチ私の道も定まらず
コイツがこれからこっちに転がるのか向こうに行っちゃうのか。
先の事を考えるのが苦手な私は、ゴロッと転がったコイツの側で
膝を抱えてこのままぼやんと眺めているのが一番楽な気がする。
ぼやぁん。
「見る前に跳ぶ」を信条に今まで滅茶苦茶やって来たけれど
跳んでも足を取られて沈むばかりの時期ならば
そろそろ跳ばずに力を蓄えるぐらいの知恵を付けるべきだね。
今年いっぱい、せめて姉一家が落ち着くぐらいまでは
新しい事に手を出さず、大人しくしていよう。
少なくとも、そう心がけよう。
たまには、家族孝行を！
甥っ子の夏休みの宿題を手伝いながら
私もクレヨンと水彩絵の具で画用紙一杯にラクガキ。
アナログバンザイ！
深夜にさしかかってもなお遊びたいと泣く２歳の姪。
私が一緒に布団に入ってあやしてもただ泣きわめくばかり。
見かねた姉が、優しく慈愛に満ちた母の顔でたしなめる。
シホチャンの時間はお昼間で、夜はお化けの時間だよ？
それともシホチャンはお化けと遊ぶ方がいいのかな？
シホチャンは真っ暗なお空に遊びに行っちゃって
そのままもう帰ってこなくなっちゃうのかな？
ママもパパも皆もシホチャンバイバイってするのが嫌だから
早く寝ようねって言ってるんだよ？
これじゃ私が恐くて眠れなくなる。
♪どうして夜が来るのかしら 今夜も眠れない
もうすぐ朝が来るのかしら 夢だといいのにな♪
昔から情緒不安定で影響されやすく過度に涙もろい私は
本を読んでも漫画を読んでも映画を見ても
ちょっとしたことで号泣してしまい、その気分を引きずってしまう。
邦楽をほとんど聞かない大きな理由も、好きな類の邦楽を聞くと
やっぱり号泣してしまうからなのかもしれない。
笑いは結構我慢が効くが、涙は無理。
泣くのが嫌だから本も漫画も映画も邦楽からも疎遠になって
ガス抜きの機会が失われたからか逆に涙腺はユルくなる一方。
この前久々に漫画を読んでみれば、やっぱり号泣。
映画でも号泣。海援隊の歌でも号泣。古っ。
しかし心を大きく振れさせるのはバランスをとる為の良い訓練か。
電車の中でやりたくはないが。
世間の夏も、もう終り。
発車ベルの鳴るホームに「待てぇ〜ぃ、待てぇ〜ぃ」と声を轟かせ
急ぐ様子すら見せず悠々と通勤電車に乗り込んでくる
あのブラジル系のお兄さんも、そろそろ戻ってくるだろう。
夏休みの代わりに１０月に長期休暇をいただく私は
楽しみにするあまり、何度も書類に１０月と書いてしまう。
落ち着け、まだ、８月だ。
１０月休暇は日本探訪の旅。
日本の代表的な楽しみの１つ、温泉。
しかしカナダからいらっしゃるお客様は
人前で裸になんぞなれるか、とおっしゃる。
諦めかけた時に、ひょんなところから好情報が。
自然たっぷりの、水着着用可の温泉ですと？
これは全ての歯車が噛み合う奇跡。
上手くいく時は、上手くいくものである。
勝手に感謝感謝。
私の『不確定要素』は語りかけてくる。
未来を見据え、肯定的であれ！
そんなわけで、今は本でも読んで泣いたり笑ったりしながら
『上手くいく時』をノンビリ待つことにする。
真っ赤な、決して安くない、皮臭いブックカバーが
良い色のヨレヨレに育って、本にフィットする日を楽しみに。
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Mother Mother - Simply Simple
Call me lazy, for I have yet to let my soul free
It's still very much in my reach
I just wanted to unfold
Simply simple
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